2013.08.31 日本の航空技術100年展
所沢航空発祥記念館で「日本の航空技術100年展」が開催されました。
特別展の会期中に、アメリカの航空博物館が所蔵する零式艦上戦闘機(通称、零戦)五二型が来日。
この零戦は、第2次世界大戦中、サイパン島で捕獲され、当時の勇姿そのままに保存されているものです。
栄エンジンを搭載して飛行可能な本機は、唯一現存する『伝説の機体』です。
館内に展示された他の展示機と違い、飛行可能な機体だけが持つ生きた機械の輝きや息吹を直に感じ取ることができました。
初戦での華々しい戦果とは裏腹に、最後は攻撃して返れない戦いに赴いていったゼロ戦。
目前の実機で栄光と悲劇その成り立ちに思いを馳せ、改めて先人達の代償の重さと平和の尊さを心に深く刻みました。
ゼロ戦の展示に合わせて企画展「堀越二郎の生涯」が同時開催。
2013年は、零戦の設計者として有名な「堀越二郎」の生誕110年に当たります。
少年時代に航空の道を志し長じて後、東京航空学科に学び、三菱重工業に入社して試行錯誤を経ながら零戦の設計を担当。
零戦の設計者として、世界に知られる存在となりました。