6速DSG(ダイレクト・シフト・ギアボックス)
【6速DSG】
DSGは、オートマチックのような滑らかなギアチェンジが行える、革新的なトランスミッション。
オートマチックモードでは、電子制御で的確にギアチェンジが行われ、マニュアルモードではシフトレバーで思い通りのシフトチェンジが可能。
しかも、DSGは通常のオートマチックと比べロスが少なく、他では類をみないほどの高い効率でエンジンパワーを伝達します。
奇数段と偶数段を別々のクラッチが受け持つDSGは、一方のクラッチが離れた瞬間、もう一方のクラッチがオーバーラップするように接続。
わずか0.03〜0.04秒という瞬きをするほどの時間でシフトチェンジができるためトルクが途切れず、切れ目のない滑らかな加速が味わえます。
【DSG特性】
シフトチェンジ幅を狭くすることで、エンジン特性を十分引き出すことに成功。
タコメーターの針が小刻みに上下することで頻繁な変速を実感、シフトショックは皆無です。
車庫入れ等で微速移動するさい、アクセル開度に対して追従の遅れを感じる場合がありました。
小気味良いシフト感はゴルフにマッチするが、より大型のパサートには6ATの大らかさも魅力的です。
【燃費】
40〜50kmの速度域を1200rpm前後の回転域でカバー、平均燃費は軽く11.0km/Lを表示。
凍結路、轍路で駆動輪の空転があると、平均燃費は8.0km/Lまで低下。
路面状況次第では、燃費データが大きく変化します。
2.0FSI+6AT搭載車の平均燃費8.0km/Lに比べ、燃費性能は大きく向上しました。
【トラクション】
クラッチを介して駆動力がダイレクトに伝わるため、凍結路で不用意にアクセルを踏むと前輪が一瞬スリップします。
駆動輪がスリップしてもESPの素早い姿勢制御で進路は乱れませんが、積雪、凍結路の発進は意識あるアクセルワークが必要です。
【轍(わだち)脱出力】
深雪路や深い轍のできた雪道に嵌っても、ESPの空転防止制御によりステアリングを深く切った状態で脱出できます。
通常はステアリングを直進状態にしても轍からの脱出は難しいので、雪上走行性能が極めて優れています。