・治療ログ
07.11.10:南アルプス市の整形外科で、レントゲン撮影、応急処置。
07.11.12:長岡中央病院で診察、クラビクルバンドによる「保存治療」。
07.11.20:職場復帰、左上半身が使えないため着替え、運転不可。
07.11.22:浮腫みのため「大根」のような左腕になる、疼痛継続。
07.11.27:患部周辺の浮腫みが引き、クラビクルバンド(LLサイズ)が弛む。
07.11.30:左腕の浮腫み疼痛が治まり、ようやく左手が胸まで上がる。
07.12.01:骨折後、初めて肩まで風呂に入り洗髪する、布団で水平就寝。
07.12.04:レントゲンで骨の位置回復兆候を確認、バンドをLにサイズダウン。
07.12.09:クルマの移動を試みる、公道走行はまだ先。
07.12.16:患部疼痛、組織再生の兆しか。
07.12.21:レントゲン撮影で仮骨の成長を確認。
07.12.27:かかりつけ整骨院で、左肘疼痛マッサーを受ける。
      左鎖骨下には静脈、リンパ線があるため右鎖骨より注意が必要。

 
08.01.11:仮骨の成長が進行、自家用車限定で運転再開。
08.01.24:スポーツ障害も専門医より診察を受ける、経過良好。
08.01.31:ようやく口元、鼻に左手が届く。
08.02.08:クラビクルバンド開放許可、骨折下部の癒着を確認。
08.02.15:左腕を肩の高さよまで上げる、リハビリを開始。
08.03.01:硬くなった左肩、筋肉をマッサーでほぐす。
08.03.10:僧帽筋の緊張が改善され、左腕が肩より高く上がるようになる。
08.03.20:握力、指先の感覚が戻ってきたことを実感。
08.04.06:リハビリライドを開始、近郊を20kmほど走る。
08.04.18:骨折部の保存療法完了、神経、リンパ線の治療は継続。
08.04.30:治療目処が立ったので、リハビリライドを本格的に開始。
08.05.11:寒の戻りで、患部と左腕が浮腫む、マッサージ再開。
08.06.21:2時間以上走ると、左腕が痺れる。
08.06.22:ポジションを更にアップライトに変更。
08.10.10:左腕の浮腫みに対応して、指輪、腕時計ベルトをサイズUP
 
sharan095004.jpg
c50bt135.gif
c50bt135.gif
2007.11.10 クラビクルを大切に..
sharan095003.jpg
sharan095002.jpg
sharan095001.jpg
トレイルを気持ち良く降っていたら
鎖骨骨折部 08.04.18撮影 骨折部癒着
治療を受けた総合病院
鎖骨骨折部 07.11.10撮影
・クラビクル?
クラビクルと聞いてピーンときた方は、相当な熱血ライダーですね。
このページは、ライダー諸氏の大切な「クラビクル」の自愛を願うものです。

・クラビクル=鎖骨
クラビクル(鎖骨)は腕を肩から吊る大切な骨です。
万が一鎖骨が骨折すると、腕は上下左右に動かすことができません。
ところが、この鎖骨はとても細く軽い衝撃でも折れてしまいます。

・骨折顛末記
発生日時:2007.11.10 16:15頃 天候:曇 ガス
視界状況:日没直後、トレイル周辺の視界は薄暗くもやっていた。
路面状況:緩やかな降り右コーナー、踏み固めた路面中央に水流轍有り。
転倒状況:轍にフロントをさらわれて左方向に投げ出されて左肩より衝撃。
(ポキンという音から鎖骨骨折を直感。)外傷、痛みは無し。
初期対応:直ちに左腕を固定のうえ転倒受傷をスタッフに通告。
       徒歩にてピックアップポイントへ移動。

・処置及び治療
左腕を「三角巾」で固定のうえ、最寄の整形外科で応急処置。
レントゲン検査の結果「左鎖骨骨折」と診断、地元病院で治療のため撤収。
長岡中央病院で診察を受け、手術入院も含め治療法をドクターと相談。
15年前の右鎖骨骨折を「クラビクルバンド」で治癒した実績に基づき、
今回も同じ治療法を選ぶ。
患部の腫れ、痛みが治まる10日間は自宅で安静療養となる。
水平仰向けは患部に負担がかかるため、常時身体を起こしての睡眠。
左上半身は殆ど使えないため着替え、洗顔、運転等に支障をきたす。

・装備面の教訓
視界:明るいレンズを準備する。(今回装着のブリコでも照度不足)
ウェア:破れにくい素材で肌を露出させないこと。
   (万が一治療が必要な場合前開きのウェアは重宝する。)
レインウェア:オーバーズボン、ジャケット着用で身体は殆ど汚れなかった。
リュック:転倒時にリュックがプロテクター替わりになる。
   (鎖骨骨折時は簡易クラビクルバンドとして機能。)
SPD:スリッピーなトレイルはクリップレスペダルが安全。
タイヤ:パンクを恐れて空気圧を上げすぎると、肝心なポイントでグリップしない。

・初動対応の教訓
患部:絶対に動かさないこと、三角巾による腕の固定は効果絶大。
連携:病院への連絡、ピックアップがスムーズに行えた。
医療機関:レントゲンを完備した整形外科への搬送対応が素晴らしかった。
 (トレイル最寄の医療体制は事前に要確認。)
保険証:必要性を実感、家族の保健証も忘れずに。
万が一に備えトイレは常に済ませておきましょう..